今回は少しショッキングな事例をご紹介させていただきます。皆様には本当に気を付けていただきたいという意図でこの記事を書きます。
え!うちの不用品が不法投棄!?
ご自宅から廃棄された不用品・粗大ごみが不法投棄されているニュースが先日も放映されていました。不法投棄件数自体は減少傾向にあるものの、まだ事件として取り上げられる実情を、同じ事業をしている身としては非常に心苦しく思います。
そのニュースでは、不法投棄された粗大ごみの当初の持ち主である人が、再び別の不用品回収業者に依頼・廃棄をしているという報道になっていました。なぜこのような事態になったのか考察してみましょう。
不法投棄になってしまうケースを考察
「お金を払い、粗大ごみを処分したのになぜ不法投棄?」
「回収に来てくれた人は信用できそうだったけど、このような事態に?」
「廃棄した段階で渡したのに、なぜ私がまた処分をしなければならないのか?」
廃棄物処理に関わる身としては、非常に心苦しいお言葉です。
先ず、不用品回収を行っている業者について言及していきたいと思います。今世の中で不用品回収を事業として行っている事業者は大きく分けて「一般廃棄物処理業者」「産業廃棄物処理業者」「便利屋の延長」と3つの種類があります。このうち、法律に則って対応ができるのは「一般廃棄物処理業者」。残りの2者は違法になります。
「あれ?大半の人は便利屋さんで、あれは良いことなのでは?」と思わるかもしれませんが、そうではありません。
一般家庭から発生する不用品・粗大ごみは一般廃棄物と言われ、その許認可を持つ事業者がクリーンセンターに運び込んで処理するのが正しい方法です。
一方、「産業廃棄物処理業者」「便利屋」の場合はどうなるでしょうか?クリーンセンターに持ち込む許可がない為に、「産業廃棄物」として処理をするか、あるいは、「管理されていない場所に捨てる(つまり、不法投棄)」になってしまうのです。
更に厳密にいうと、産業廃棄物は全てマニフェストと呼ばれる管理票で厳密に管理されています。そこに管理外の物が入り込んできたら・・・当たり前ですが管理されない中での処理となります。これは、適切に廃棄物処理を行っている事業者の立場からすればあってはならない事です。
別の視点となりますが、この2者にとって最も利益が出せる方法とは何でしょうか?それは、回収した廃棄物の処理コストを限りなくゼロにするという事です。その手法が何かというと、不法投棄に至ってしまうのです。「産業廃棄物処理業者」は許認可の停止は非常に大きな事業リスクですので、「そこまでやらないだろう」と想定しても、「便利屋の延長」は良い意味でも悪い意味でも失うものが少なく、不法投棄に至ってしまうというリスクは大きいと言えます。
なぜ、また私が処理をしなければならない?
廃棄物には排出者が最後まで処分をするという原則があります。「自身で対応できない場合に限り、外部業者に委託することができる」これが廃棄物処理のルールです。
つまり、「処理を外部業者の責任でやってください」ではなく、「最後まで私の責任ですが、処理をお願いします」というのが本来の考え方になります。
そうなれば、「なぜ、また私が処理をしなければならない?」という理由もご理解いただけるかと思います。
かたづけタイガーは法令順守絶対です!
私達かたづけタイガーは法令順守絶対で事業を行っています。
一般廃棄物の許可範囲以外の回収は実施しない、回収場所の行政の処分施設にしか持ち込まないを徹底しています。
勿論、回収効率は下がりますので、売上のことだけを考えればデメリットばかりです。
しかし、廃棄物処理に対して身近ではない方々に万が一があってはならない、その思いで事業をおこなっています。
「このあたり法律的にはどうなの?」ということからご相談ください。当社スタッフが正しい情報をお伝えします。
また、不安なことがありましたら、是非お住いの行政に連絡をして確認をしてみてください。
それにしても、このようなニュースは悲しい限りです。
業界が少しでも良くなるよう、かたづけタイガーは頑張ってまいります!
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